opnschanging’s diary

自分で決める、自分で創る ~ワークライフバランスを考えた理想の生き方に挑戦~

手術室はどんなところ?部署移動は突然やってくる

看護師のみなさん、部署移動の時期ですね。
師長より突然呼び出しがあり「なにかやらかしたな、わたし。」とビビッていました。
師長:「来月より手術室へ移動ね!」
わたし:「えっ!手術室…????」

わたし、いま内科病棟ですけど!手術室ってなにすんのー!
と、この時期になると混乱していた頃を思い出します。

業務形態

<平日>
予定手術+臨時手術になります。日勤帯のスタッフは朝一の予定手術準備から始まります。夜勤か当直スタッフは日勤帯で終わらなかった手術を引き継ぎます。その日の手術が終了しても夜間~朝方に臨時手術がオーダーされたら手術に臨みます。
<休日>
臨時手術に対応します。病院によって自宅待機か、出勤し病院内で待機しているか違ってくると思います。
わたしは休日自宅待機でした。24時間いつ臨時手術がくるのかわからず、いつも気持ちはそわそわしていました。臨時手術の連絡がきてから20分以内に病院に到着しなければならず、遠出はできません。しかも待機手当なし…。
休日対応のスタッフは決まっているので、それ以外のスタッフは休みになります。そのため土日、祝日、年末年始、ゴールデンウィークは休みになる割合は高いです。家族、こどもとのスケジュールも合わせやすくなります。


病棟看護師は1日のスケジュールを自分で組み立て優先順位を考え行動していきますが、手術室は違います。
平日はリーダーがメンバリングした手術につき、リーダーの指示にしたがいながら行動していきます。休憩時間もリーダーの采配次第です。
手術自体も早く終わるのか、遅くなるのかは患者さんの状態も影響しますが、麻酔科や外科医次第なところもあります。手術は早く終えられたほうが患者さんにとって負担が少なくなるため看護師は準備から入念に行いますが、医師の力量もすごく影響します。

病棟看護師時代はいかにして早く帰れるかを頭をフル回転し考え、自分のペースで動いていましたが、(もちろん、急変や緊急入院等でリズムは崩れるときはありますよね)手術室は夜勤や当直スタッフが手術を引き継いでくれるため、働き方のペースがまったく違います。

残業は多いの?夜勤回数は?

<残業>
残業は病棟より比較的少ないです。日勤帯で終えられなかった手術は夜勤や当直スタッフが引き継ぎます。残っている手術が多く、夜勤や当直スタッフでは間に合わない、看護師の人数が足りない場合は日勤スタッフが残業する場合があります。
残業するスタッフは誰が決めるの?と思ったあなた。鋭いですね。
決定権はリーダーです。もちろん「今日は残業無理です!用事があって!」と残業を断れることもできますが、リーダーから肩を叩かれたら残業決定です!
病院によっては、日勤が終了したら外回り・器械出し看護師の役目を医師が行う場合もあるようです!→うらやましい!これだったら残業も少なくなるし、ちんたらちんたら閉創する医師がいなくなるw

<夜勤>
夜勤回数も病棟より少なくなります。そのため子育てママ看護師には働きやすい環境です。夜勤ができない看護師は手術室に流れてくるケースが多いです。希望でくる看護師は少数ですね。

移動まで何か勉強したほうがいいの?

いりません。はじめは見学からのスタートですし、指導者と一緒に手術につきながら仕事を覚えていくため勉強はいりません。焦らなくて大丈夫!
自分が何がわからないのかがわからない状態だと思います。参考書を購入する必要もありません。
せめて手術室内の知り合いや同僚がいるなら要注意人物をリサーチしておくのがいいと思いますw

手術室看護師の機能別役割

器械出し看護師

手術中に
医師:「メス」
看護師:「はいっ!」
助手医師:「ガーゼ」
看護師:「はいっ!」
と器機、診材を渡す人です。ドラマでみたような感じです。
手術前に清潔操作で手術に使用する機器や診材を展開台にならべていきます。実際の手術では術野をみて「次、どれが必要なのか」を予測してあらかじめ準備しておきすぐに医師へ渡せるようにします。
経験を重ねるともじもじして、次に何をすればわからない医師には「これ使え!」と圧力をかけ器機を渡すことができますw
執刀医から「今日器械出しよかったね!ありがとう!」何て言われると嬉しいかぎりです。

外回り看護師・メイン看護師

術式や患者さんに合わせて手術する部屋を作ります。担当患者さんの入室~麻酔導入し手術開始から手術終了までケアを行います。術中の麻酔科、外科医、器械出し看護師のフォローも行います。
外回り看護師のやることはたくさんあり、ベテランがつくことが多いです。誰が外回りにつくのかは医師、器械出し看護師ともに気になるポイントで重要な役割になります。

リーダー看護師

一人前の手術室看護師になるにはリーダー業務もこなします。
手術室全体の流れを把握し医師、看護師、ME,業者、病棟と連携して手術が円滑に進むように連絡、調整し指示していきます。
お姉さまになってくると、もたもたしている手術部屋にパトロールという名の「圧力」をかけにいきます。はやく手術を終わらせてと医師に圧をかけに行くのです。肝がすわりまくりです。

おわりに

手術室看護師が1人前になるには3年かかるなんて言われていますが、焦らず先輩看護師に聞きながら必ず上達できます。麻酔科医と仲良くなると知識も増え楽しく仕事できると思います。
解剖の知識が深まり術前から術中、術後の患者さんの流れが理解でき楽しくなってくると思います。
ここはどうなの?と質問があればコメントしてください!

看護師としてキャリアを終え、新たな一歩へ

わたしは小学生2人の子供と夫と暮らしています。
仕事は看護師で15年間病院に勤務し、病棟と手術室を経験してきました。
看護師が嫌になったわけではなかった。手術室看護師としてスキルも身につられた。これからも学ぶべきことはたくさんあったはずでした。ですが、わたしは看護師としての将来が見えなくなり、転職を選択しました。

転職理由

やりがいを見失った

7年間手術室看護師として勤務してきました。全科の外回り・器械出しをこなせるようになり、整形外科チーム育成や後輩指導、リーダー業務を行う中堅看護師でした。
手術室は残業続きで常に人手不足。家に帰れば子育てと主婦業をこなす日々。自分に余裕もなくなり子供と夫にイラつきを覚えてしまう。そんな疲弊する毎日で仕事に対する目標もなくやりがいを見失っていました。

やる気がなくなる理由としては
✅求められる業務量の多さ
✅不公平な仕事形態
✅自分たちの首を自分たちで絞めてる、苦しめているキャリアアップという名の不要な仕事(看護研究やオンライン研修、クリニカルラダー等)
✅自己研鑽が多い

そのような不満ばかり溜まる職場で目標とやりがいを見出せることができず、仕事のモチベーションは「お金を稼ぐため」だけでした。

適応障害を発症し休職

人間関係のストレスと業務量の多さにキャパシティーを超えてしまい適応障害を発症しました。
それでも職場に迷惑がかかるという理由で仕事を続けていました。今考えると看護師特有の「体調が悪くても職場に迷惑がかかるから休めない」という風習に洗脳されていたと思います。
わたしが抜けても職場は回るが、責任感を感じ迷惑をかけたくないため仕事を続けていました。その結果、症状の悪化と人間関係からくるストレスにも耐えきれず休職することになりました。

休職し心に余裕ができたことで、目標ができた

わたしの中で仕事に対し決めつけけていたことは
✅無責任ことはできない
✅迷惑のかかる人間であってはならない
✅疲れたは甘えであり言い訳である
✅道を踏み外してはいけない
✅自分は看護師の経験しかないから看護師しかできない。病院勤務しかできない。
上記は仕事から逃げられないデメリットばかりで、これらがわたしを縛り付けていたことに気づきました。


視点を変え、仕事を辞めるメリットを考えることができると
✅自分を変えられるのは自分しかいない
✅家族との時間を大切にしたい
✅自分自身を大切にして生きたい
✅ライフワークバランスのある生活にしたい
心に余裕ができたことで、考えが変わり、わたしのなかに埋まっていた好奇心やチャレンジ精神が芽生え、目標をみつけることができたのです。
あんなに目標ややりがいがなかった私にかなえたいことがみつかり、それだけで心が豊かになることができています。

働き方はいろいろあります。看護師国家資格をもっているなら働き口はたくさんあります。手に職があることはとても強みですね。
毎日「辞めたい。」と愚痴をこぼすだけでは何も変わりません。
「子育て中でお金が必要だから辞められない。」それは言い訳です。働き方はいろいろあるはずです。

わたしは看護師の経験を活かしつつ、看護師以外のキャリアも磨いていきたいと思いフリーランスとして仕事をしています。
転職に悩んでいる看護師さんに気づいてほしいです。

「人生を変えられるのは自分だけ。できない自分を考えるのでなく、自分がどうなりたいのかを考る。不安なことは知識を身つけ解決していく。」

こんな偉そうなこと言っていますが、わたしもフリーランスとしてまだ、生活できているわけではありません。挑戦中です。
ですが、明らかに今が一番幸せで、人生が豊かになっています。
人生を豊かにする方法は人それぞれだと思います。仕事の仕方も人それぞれで誰にも邪魔にはできないことだと思います。

わたしはフリーランスを選択し生きていきます。

看護師の人生を変えた適応障害からの転機

適応障害をきっかけにワークライフバランスを考える

自己紹介

現在30代ママ。子ども2人と夫の4人家族です。
新卒からフルタイムで15年間看護師として病棟、手術室を経験。
20代は病棟看護師として夜勤もこなし、夫と実家にも協力してもらいながら子育てをしてきました。
そんな中希望していない手術室へ移動。夜勤回数と残業は病棟よりも少ないため、子育てをする看護師にとっては働きやすい労働形態だった。
しかし、手術室1年目よりパワハラをうけ「自分ができないのが悪い。」とわたしは耐えながら働いてきました。

他スタッフには恵まれ楽しく勤務できていたことでもあり、7年間続けてこれたのだと思います。

手術室看護師は支柱的存在

手術室看護師は麻酔科医、外科医、ME、業者等など多職種と連携し手術を安全に遂行していき、患者さんが無事に手術を終えられるようにしていくのが役目となっています。
私のいた手術室は1日25件~30件以上をこなす地域の中核病院でした。いつも忙しく臨時手術も当たり前にくる。科も様々あり心臓血管外科、脳神経外科、呼吸器外科、整形外科、眼科や精神科までいろいろでした。
人間も色とりどりで→
✅やくざみたいにキレる医師

✅いつも生理なのかイライラしている男性医師
✅コミュ障の医師

✅マイペースで早く手術を終わらせようとも思わない医師

✅せっかちすぎる医師

✅出血すると興奮し声がでかくなり器械出しにあたる医師

✅自分の指示ミスなのに上級医にバレたくないから器械出しのせいにする医師


言い出すときりがないのですが(もっといいたいけど!もっと強烈な看護師もいるけど!)患者、家族を支え、そんな強者達をコントロールしていくのが手術室看護師です。

 

 

まさかの適応障害発症

やりがいがみつからない

そんな手術室を私は7年間勤務してきました。

全科の器械出しもこなせるようになり、チームの育成やリーダー業務、後輩指導をしていく中で「やってくださいと言われた仕事をこなすだけの人」になっていました。

目標も自分の意思もない、キャリアアップなんて意味がないと思いながら仕事をする毎日でした。

パワハラモラハラ

パワハラモラハラは手術室1年目よりうけてきました。

ですが「できない自分が悪い」「告発しても仕返しが怖い」と上司に相談することなく同期と愚痴を交わし、自分の中で飲み込んでいました。
移動してきた当初は手術室には知り合いもおらず、人間関係はまったく1からのスタート。そのような状況で信頼できる人がおらず、誰に告発したらいいのかわかりませんでした。
パワハラモラハラは2年目までが強烈でした。3年目からはたまにある程度。ですが当初から受けていたパワハラモラハラは発散されることなくいつも心の中に。

あることがきっかけで私の心のコップが溢れてしまい、症状に出てくるようになったのです。

手のふるえ、嘔気

仕事環境は最悪たっだ。自分が「やってくださいと言われたことしかやらない人」であったため、目標もやる気もない人間でした。

当然上司とのすれ違いが生じてくる。そんな中違う上司より叱責もうけ過去のパワハラがよみがえり、仕事内容もいっぱいいっぱいで、自分の許容範囲を超えてしまったのです。
疲弊する毎日、嫌で仕方がない、仕事に行きたくないそんな中突然手の震えと嘔気が出現し仕事に行けなくなりました。適応障害でした。

 

休職後退職へ

休職し自分の時間ができるようになりました。

・家族との時間が増え子どもから「今日もママが家にいる!やったー♡」と喜んでもらえる。

・手料理を作って出すだけで「ママの料理が一番おいしい!」と家族から喜んでもらえる。

・夫婦の時間もでき「ランチやデートに行くのが楽しみだ。」と言ってくれる。

こんな幸せなことがあるのかと気づきました。
今まで怒ってばかりでごめんね。惣菜や冷凍食品の夕飯でごめん。

こどもとの時間は限られている。これからは家族との時間を大切にしていこうと誓いました。そして退職を選択しました。

ライフワークバランス

自分の時間ができ、心に余裕ができるようになると人生はこんなにも豊かに過ごすことができるのかと思えるようになりました。
「自分の人生は自分で創ることができる。ライフワークバランスのある生活がしたい。」と思うようになり、それが私の目標です。
あんなに目標がなかった私にしたいこと、叶えたいことがみつかりました。それだけで今はこころが豊かです。

今の職場に不満を持っていても、「お金が欲しいから仕事を続ける。お金が心配でやめられない。」そんな方は多くいると思います。

わかります。私もその一人でした。
ですが、考えてみてください。その職場で一生を終えるのですか?毎日帰りが遅く、家族との時間がない。休日も仕事をしている。そのままでいいですか?今が一番若いのです。人生を変えられるのは他人ではなく自分です。自分だけなんです。
もっと他に目を向けてみてください。お金が心配だったら副業から初めてみてもいいでしょう。

副業禁止だから・・・・。じゃない!副業禁止だったらバレない方法あるから大丈夫!!!
失敗してもいいじゃない。笑い話にできる!やり直せることができる!

こんな偉そうなこと言っていますが、私もフリーランスでまだ生活できている分けではありません。ですが、明らかに今が一番幸せです。人生豊かです。
人生を豊かにする方法は人それぞれだと思います。私はフリーランスを選びました。

最後に

読んでいただきありがとうございました。
パワハラは絶対に許されないことです。適応障害のつらさもわかります。
今後はそちらも記事にして行こうと思っています。
すべての看護師さんリスペクトしています。ほんとうに頑張ってます。
偉い!ただ、辛さを感じる、転職、退職を考えている方がいたら一緒に乗り越えましょう。